ダーツレギュレーション機構
住所:CV34 4BE 英国 ワーウィックシャー州
ワーウィック市 34 ハイストリート
これらのすべてのルールは、ダーツレギュレーション機構が用するために記され、上記で管理しております。
ダーツレギュレーション機構はイギリスの認可団体で番号4509423です。
はじめに
ダーツレギュレーション機構(以下DRA)は、英国の NPO 法人です。
その主な役割の 1 つにスポーツにおけるダーツの優れた管理を確保することです。 DRA 理事会は 5 名の理事で構成されています。
Val Pallister, Tim Ollerenshaw, Mike Titmus, Ritchie Gardner, Nigel Mawer
彼らはダーツ業界における他の運営団体の役員をしていない方達でございます。彼らは様々な背景からの見解と経験の断面を提供する独立した個人です。
DRA の目的は、プロ、アマチュアを問わずにダーツのイメージと認識を向上させるルールと規律を管理し世界中のダーツ界における統制機構としての責任と認識を模索しております。
DRA ルールブックはこの土台であると共に DRA 認可イベントでのプレイヤーのための行動の基準を設定します。
この 2019 年改定版の DRA ルールブックは 2002 年の初版発行以降、行動規範と競技ルールを最新のものにし、スポーツとしての変化を反映しています。この最新版は、以前のバージョンのルールブックよりも優先されます。ここに含まれているルールと規則は、DRA が認可したすべてのイベントに対して現在施行されているものです。
DRA は引き続き本規範および規則の評価および見直しを行い、必要に応じてルールブックの修正および更新を行います。
DRA ウェブサイト(www.thedra.co.uk)には現在の DRA 公式ルールブックが組み込まれ、その後の修正に関する情報公開をしております。
2019 年 1 月
DRA 理事長
Nigel Mawer
第 1 条 権限
本規則は、DRA 定款の第 13 条に従って作成されている。(付録 2 を参照)DRA のすべてのメンバー、すべての選手やその他本規則に同意するその他団体(非 PDPA 会員のメンバー、プレイヤーのマネージャーおよび代理人など)関係者に適用するものとします。
第 2 条 本書の定義
本書で使用されるさまざまな用語は下記に定義されたとおりである。
※アルファベット順
所属組織
DRA の規則を採用し、所属費を支払っている組織を意味します。
アンチドーピングポリシー
DRA のルールは、英国のアンチドーピングルールです。
上訴委員会
上訴委員会の委員長は DRA 理事会によって任命され、必要に応じて上訴委員会のメンバーの任命責任を持ち、上訴のあらゆる側面に対処する責任を負います。
ベット
賭け金またはその他の金融相場のこと。
Bye
試合進行の結果、試合がないこと。
関係者
個人の家族、代理人、マネージャー、プレイヤーと同じマネージャーにて管理されている別のプレイヤー、ビジネスパートナーまたはプレイヤーの仲間のいずれかである場合、ここに書かれている個人はプレイヤーに関係づいている。
DRA
ダーツレギュレーション機構(DRA)は、ムーアティビッツ弁護士方 34 ハイストリート ワーウィック ウォリックシャー州 ZipCode CV34 4BE イギリス国の登録保証有限会社(認可団体)で会社番号は 4509423 です。
DRA 理事会
DRA の定款に指示または定義されている DRA の理事会。
DRA ルール
この DRA 公式ルールブック(以下、本書)に規定されている規則を含む、DRA 定款第 13 条の規定に従い、DRA が随時作成される規則及び規則を規定します。
ダーツイベント
DRA 規則の管轄下またはそれに従って組織されたダーツマッチまたはトーナメント。
懲戒委員会
すべての不正行為を対処するために DRA 理事会によって任命された者達。
ダブル
ダーツボードのダブルエリアのこと(インナーブルを含む)
立ち入り禁止区域
対戦するプレイヤーはオッキの周囲にはっきりとマークされたエリアの外側に居なければならない。
報酬
プレイヤーまたは他の誰かがその行為に対して直接的または間接的な金銭的またはその他の利益を受け取るように手配または同意した場合、その人は「報酬のために」行動します(公式以外)賞金および/または承認またはスポンサー契約に基づく契約された業績関連の支払い)、および「報酬」はそれに応じて解釈されるものとします。
ゲームショット
そのレグでダブルに刺し、得点をちょうど 0 点になって勝利すること。
駆け引き
イベント中に対戦相手を引き延ばしにすることで利益を得ることを目的としたプレイヤーが行う行動。
ゲスト
プレイヤーや関係者、主催者によってイベントに招待された人のこと。
マネージャーまたは代理人
マネージャーまたは代理人の立場で直接、間接を問わずにスポンサー契約を含むあらゆる種類の商取引の交渉や取り決め、またはそれらの執行を代理する人物を意味します。
マーカー
どの試合にも公式のスコアシートまたは公式のスコアボードやアプリにスコアを付けるために主催者によって任命された人。別名スコアラーとも呼びます。
試合
ダーツイベントの一環で 2 人もしくは 2 名で 1 チーム(ダブルス)での行う試合のこと。
試合ボード
試合が行われるボードのこと。
メンバー
DRA の関係者のことを指す。
不正行為
本書の第 7 条を参照。
待機場所
スローを待っている間、スローしていない対戦プレイヤーが立っていなければならない場所。この場所は、投げているプレイヤーの後方で運営関係者や放送施設を妨害しない位置の立ち入り禁止区域の外側になります。
オッキ
プレイヤーが投げることが出来る場所の位置を示している線。
オフィシャル関係者(競技役員)
大会の運営関係者のことを指す。
参加者
プレイヤーまたは運営の関係者として、ダーツイベントに参加し、DRA の管轄下でダーツイベントのあらゆる側面に影響を与えることができ、DRA に登録された代理人として行動する、あるいは登録された代理人の役員、従業員等のすべての関係者を指す。尚、観客はこれらに該当しない。
PDC
Professional Darts Corporation(プロフェッショナルダーツ営団)の略称。
PDPA
Professional Dart Players Association(プロフェッショナルダーツプレイヤー協会)の略称。
プレイヤー
DRA 関係者や DRA にプレイヤーとして登録されているとかを問わずに DRA 規則に基づいて開催されるあらゆるダーツイベント参加しているすべてのプレイヤー。また PDPA メンバーではないが DRA 規則に基づき開催されるイベントに参加し、DRA 認可イベントでプレーすることに同意したすべてのプレイヤーを意味します。 PDPA メンバー以外の方はイベントへの参加日からイベント終了後 7 日間はプレイヤーとして適用されます。
選手会
プレイヤーの意思を表現する団体組合のこと。
ユニフォーム衣装
試合中にプレイヤーが着用するユニフォーム衣装およびアクセサリーのこと。
プロフェッショナル
スポーツ競技を通じて、スポンサーや賞金報酬の契約を結んだ人のこと。
主催者
DRA 規則に基づくダーツイベントの全部または一部を宣伝または企画した組織または個人。
レフリー(審判)
大会中、ステージや試合ボードで試合の審判担当をする人のこと。
登録代理人/登録管理者
DRA によって登録された管理者または代理人。
規則
都度更新される DRA が示す定款のこと。
スコアラー
マーカーを参照。
第 2 レフリー
ダーツイベントでのレフリーの審判を支援するために主催者によって任命された人
ステージマッチ/オフィシャル/レフリー
床上や複数面ボードでの試合ではなく、ステージの壇上で観客の前で単独で行われる試合を指します。
除名処分/資格停止処分
除名処分または資格停止処分に値する者は、DRA のルールの下でのプレー、審判、プレイヤーのマネージメント、主催、管理、プロモーション活動等を DRA の許可なしに一切行うことができない。
トーナメントディレクター
ダーツイベントの監査をするため主催者に指名された人のこと。
トーナメントオフィシャル
トーナメントの運営するため、PDC が主催者や関連組織に任命した関係者のこと。
トーナメントルール
PDC、加盟組織またはその他の主催者によって定められたダーツイベントに関する特定の規則。
トーナメント会場
ダーツイベントが行われる場所のこと。
- (2項)各種の語句が1つの性別に適用されるものはその他の性別にも適用されるものと解釈する。
- (3項)各種の語句が一人に適用されるものは複数形または相互を含むものとする。
第 3 条 行動規範
- このルールに当てはまるプレイヤーもしくは人物は、ダーツ界を汚すような発言や行動、意思表示を引き起こしてはならない。
- このルールに当てはまるプレイヤーもしくは人物は、合理的に見て、DRA の立場や地位を汚したり、利益を損ねたりする行動をしてはならない。
- プレイヤーは、常に(トーナメント内外を問わず)、プロスポーツ選手としての地位と模範となる行動しなければなりません。
- プレイヤーは身体障がい者、宗教、民族、肌の色、国籍、性別、性的志向に関連し他の者に対して脅迫、立腹、侮辱、屈辱、差別と思われる言動をしないこと。
- 各プレイヤーは、すべてのダーツイベントに公正かつスポーツ的な方法で参加し、DRA、 PDC、PDPA、主催者、その他の所属組織と協力して、スポーツとしてのダーツの促進と発展をさせるものとします。
- プレイヤーはトーナメントディレクターもしくは関係者の指示を受け入れて行動すること。
- プレイヤーは参加した大会の各規約を遵守すること。
- 各プレイヤーは能力のベストを発揮すること、各試合およびトーナメントで、勝つ可能性が残されているにもかかわらず試合を諦めることは本ルールの違反となります。
- プレイヤー、メンバー、関係者はダーツイベント(これには WDF/BDO 等の PDC とは無関な他団体イベントも含まれる)でいかなる形式の賭けもしてはならない。(付録 1 を参照)
- プレイヤーはダーツイベント中および開始前にスコアの改ざんや試合で特別な状況を作らないこと。また試合結果に関係なくプレイヤー間で賞金を分け合わないこと。
- プレイヤーとメンバーは、放送事業者や主催者、または各メディアからの理にかなった要求に対して乱用、無視、拒否をしてはならない。
- 全てのプレイヤー、メンバーおよびゲストは、ダーツイベントの前後もしくは最中に反則に近いと思われる様なプレーや行動を起こしてはならない。
- 対戦中、プレイヤーは不快にさせる言葉を話したり、忌まわしい言葉をささやいたり、不快な仕草や挑発をしてはならない。
- プレイヤーは無謀にダーツを投げる事はしてはならない。
- プレイヤーがダーツイベントのルールまたはトーナメントディレクターによって試合のマークすることを要求された場合で、そうしなかった場合は DRA ルールに違反します。
- トーナメントやイベントで招待された各ゲストにおいては、それぞれの招待した者の責任で、ゲストの不適切な行動の際にメンバーまたはプレイヤーがゲストにいるかどうかにかかわらず、ゲストの不適切な行動には招待者が責任を負う可能性があります。
- ダーツイベントに参加しているプレイヤーやオフィシャル関係者の行動がトーナメントルールに違反し、ダーツイベントの進行妨害となる行為があった場合、トーナメントディレクターは本項に該当する者に即刻で退場を命じることが出来ます。このような状況では、懲戒処分について検討するために、プレイヤーは DRA 懲罰委員会で懲戒処分について諮られます。トーナメントディレクターまたは別の主催者の代表から DRA ルールに基づいてダーツイベントが開催している施設からの退場を命じられたプレイヤー、メンバーまたはゲストは申し開くことなく即座に退場しなければなりません。
- プレイヤーは、引退もしくは退会しない限り(また、するまで)ルールに拘束され、従うことを要求される。そして、DRA はプレイヤーの引退もしくは退会の前に対処したあとでも必要に応じて訴求を続けることができる。
この 18 項は、DRA 認可のダーツイベントに参加する非 PDPA メンバーには適用しない。非 PDPA メンバーの場合はイベントの開始から大会後の 7 日間までの間のみ適用される。 - すべてのプレイヤーとメンバーは確実に DRA ルールを遵守します。違反があった場合 DRA 規則に従い懲戒処分を受けます。
- DRA はこれらの規則を随時補足、修正、または変更することができます。このような変更は、変更を公表した日から各プレイヤーに有効で決定力があるものとみなす。
4 条 プレイヤーの責任
- プレイヤーは、DRA に登録されているマネージャーと代理人とのみビジネス関係を結びます。
- プレイヤーが(直接的または間接的に)いかなる方法によって、いかなるダーツの結果または実施に影響するかについて、支払いまたはその他の形式の報酬または給付(接近)に応じて、そのプレイヤーは、そのような接近がなされてから 24 時間以内に合理的に、かつ、いかなる場合においても、DRA またはトーナメントディレクターまたは PDPA にそのようなアプローチを報告しなければならない。さらに、報告者は、DRA またはトーナメントディレクターまたは PDPA に対して、その接近に関する知識のすべての情報を提供し、その後の調査およびその他の報告に起因するその他の行為に協力するものとします。
- 他の個人に対して(上記の 4 条 2 項で定義されている)接近に気付いたプレイヤーは、そのような接近を 24 時間以内に DRA またはトーナメントディレクターまたは PDPA に合理的にかつ、速やかに報告しなければならない。
- 4 条 2 項に規定されているこれらの違反を除き、他の規則違反に気付いたプレイヤーは合理的に実行可能な限り速やかに、DRA、トーナメントディレクター、または PDPA にそのような違反を通知するものとします。
- 各プレイヤーは、上記の規則(ただしこれらに限定されない)の規定により、DRA に代わって実施された如何なる調査においても、DRA に協力しなければならない。
- 違反の疑いに関するすべての事実と状況を詳細に記載した書面による声明を提供する。
- DRA が決定する時間と場所で質問に答え、そのような情報を提供することに参加する。
- DRA の要求に応じてプレイヤーまたは登録された代理人が保有するいかなる文書、情報、またはそのたの資料を提供すること。そして、
- プレイヤーまたは登録された代理人が取得する権限を有するプレイヤーいかなる文書、情報、またはそのたの資料を DRA の要求に応じて提供すること。
- 申し立てられた違反に関するすべての記録へのアクセスを DRA に提供する。これには限定されませんが以下が対象です。掛け金の口座、銀行記録、電話の通話履歴、インターネットサービス、SNS アカウント、電子メールおよび電話、タブレットや電子機器、コンピュータのハードディスクドライブなどに保存されている他の記録。これを容易にするためにプレイヤー、登録された代理人は DRA またはその代理人による検査の為に上記の様なデバイスを放棄します。
- 以下の場合を除き、プレイヤーは DRA に登録された代理人との独占的代理契約を締結している間は他の代理人と直接間接を問わずに契約することが出来ません。
- 独占的代表契約の相手方である DRA に登録された代理人は、そうすることをプレイヤーに明示的な書面による許可を与えます。または
- プレイヤーと DRA に登録された代理人との間での代理契約は、満了までの期間が終了するまで 1 か月以内です。
- 登録代理人と契約している間、プレイヤーは、その登録代理人との契約を結ぶ目的でその契約の締結期間の残り 3 ヶ月になるまで、他の登録代理店に接近する資格を持たないものとします。
- 登録代理人は、他の登録代理人と契約しているプレイヤーに、その契約の締結期間の残り 3 ヶ月になるまで接近をしてはなりません。
- 上記の規則に含まれる規定に違反して行動するプレイヤーまたは他の人との契約による試みは、当該規定の違反がプレイヤー自身によって取り組まれ、これらの規則の目的のために扱われなければならない。
5 条 一般的な競技ルール
- 管理
- プレイヤーは、全長 200mm を超えず、重さが 40 グラムを超えない、金属製のポイントと最小のバレル、ステム、およびフライトで構成される独自のダーツを提供するものとします。
- 主催者は絶対的な裁量により、任意のダーツイベントでプレイヤーをシードする権利を留保します。
- すべてのプレイヤーとチームは、DRA ルール、および DRA または主催者によって定められたトーナメントルールを順守し、その範囲内でプレーするものとします。
- すべてのプレイヤーとチームは、すべてのダーツイベントにおいて任命された主催者の監督と指示の下でプレーしなければならない。
- ダーツイベントの最中または終了後に、上記の一般的な競技ルールのいずれかに従わなかったプレイヤーはトーナメントディレクターの裁量により、そのイベントから失格に該当するものとします。
- ダーツイベントに関連して、これらの一般的な競技ルールの解釈は、解釈の決定が最終的かつ拘束されるものとする主催者によって決定されるものとする。
- 上記の 6 に従った解釈に関する情報は、これらの一般的な競技ルールの修正に関する可能性を考慮して、DRA 理事会に報告されなければならない。
- これらの一般的な競技ルールで明確に補われてない事項につき、決定に関して最終的な決定力を有する DRA 理事会によって決定するものとする。
- スロー
- プレイヤーは怪我や不自由な状態でない限りは立った姿勢でダーツを投げること。(但し、車イスや補助器具等を使用する場合に至っては例外措置が認められます)
- すべてのダーツはプレイヤーの手によって、そしてプレイヤーの手から一度に 1 本ずつ、オーバーアーム方式(肩より上部)でスローしなければなりません。
- 「スロー」とはプレイヤーがレグ、セット、マッチを完了しない限りは(他のプレイヤー等に影響される事なく)最大で 3 本のダーツを投げることができます。
- スロー中に、ダーツボードに刺さっているにダーツに接触した場合、その時点で当該プレイヤーのスローが完了したものとみなす。
- プレイヤーがダーツを回収する前に、ダーツがはじかれたり、ボードから落ちたりした場合、そのダーツはカウントせず無効となり投げ直しはできない。
- プレイヤーは、試合開始の前にトーナメントディレクターまたは試合審判に知らせていれば、試合中に 3 つ以上の異なるダーツを利用することができます。
- プレイヤー自身が最後に矢をスローしたら、次に投げる相手を過度に邪魔しないように直ちにスローしたダーツを回収しなければなりません。
- スタートおよびフィニッシュ
- すべてのダーツイベントでは、各レグでは特定の場合で明記されていない限りは基本的に 501 のオープンインでダブルフィニッシュ(アウト)で得点をゼロにしなければならない
- 「ブル(インナー)」は 50 点としてカウントし、50 点残りでレグを終了するためにブルは 25 点のダブルとしてカウントする。
- 「バーストルール」はすなわち、必要な数よりも多くの得点をしてしまうことで、プレイヤーのスコアはカウントせず、プレイヤーが多くの得点したスロー前の時点のスコアに戻さなければならない。
- レフリーがコールしたゲームショットは、投げられたダーツが必要なフィニッシュを達成した場合にのみ有効です。
- レフリーがコールしたゲームショットが無効と宣言されたとき、フィニッシュまでの残りのダーツを続けて投げることができる。
- 上記5の無効が宣言されると同時にプレイヤーがダーツを抜いた場合は、レフリーが同じような位置にダーツを差し戻して、プレイヤーにスローを続行させ完結させる事ができる。
- ゲームショットを採点した後にプレイヤーが誤って投げたダーツについてはカウントされないものとします。
- 必要なダブルの数字を打ち、0点ちょうどにスコアを減らした最初のプレイヤーが、そのレグでの勝者となります。
- レフリーが試合の開始と終了に関する全てを最終的にコールする。
- 得点
- ダーツポイントの先端がダーツボードの表面に刺さっているかダブルのワイヤー金具部分の内側に触れている場合にのみ得点としコールされる。そして投げたプレイヤーがボードから刺さっているダーツを抜く。
- 得点となるダーツは、ポイントの先端がダーツボードの表面に刺さっている、もしくは当たっているエリアの点数が計算される。
- ダーツは投げたプレイヤーがレフリーによるコール後、もしくはマーカーが記録した後のみダーツボードより抜くことができる。身体障害または怪我が理由でボードから自分のダーツを回収できないプレイヤーは、代理の者を該当するプレイヤーのためにそれらを回収するよう指名することができます。該当するプレイヤーが投げている間、代理の者は両方のプレイヤーの後ろに立たなければなりません。
- 得点のコール後、もしくはマーカーの記録後の時点でダーツをダーツボードから抜いた後では得点についての抗議は一切認めない。
- すべての得点記録(スコア)は、次のプレイヤーのスローが始まる前にレフリー、マーカー、プレイヤーが確認しなければならない。
- そのレッグでゲームショットがコールされるまで、得点の誤りはレフリーによっていつでも修正されることができます。
- プレイヤーが必要とする得点(残り点数)はスコアボードに表示され、プレイヤーとレフリーの目前ではっきり見える必要があります。
- レフリーは上記の一般競技ルールに関するすべての事項について、ダーツ競技を行う上でレフリーとしての行動する際に、必要だと感じる場合は試合中での決定を発表する前に、マーカーや運営関係者に相談することができる。
- ダーツボード
- すべてのダーツボードはブリッスルタイプでなければいけません。
- すべてのダーツボードは 1-20 クロックパターンでなければいけません。
- 内側の狭い列はセグメント番号の 3 倍(トリプル)です。
- 外側の狭い列はセグメント番号の 2 倍(ダブル)です。
- センターリングの外側は 25 点(アウター)です。
- センターリングの内側は 50 点(インナー)とし、ブルと呼びます。
- トリプルとダブルおよびセンターリングを仕切るワイヤー、およびスパイダーは表面に設置され、ボードの表面に対して平らで段差や分割がない状態であること。
- ダーツボードは、床(オッキと同じ高さ)から垂直にブルの中心までの高さが 1.73 メートル(5 フィート 8 インチ)となるように固定されなければならない。
- ダーツボードは20のセグメントの色が黒色で、かつ上部に位置しなければならない。
- これらの一般的なルールに従い、トーナメントディレクターは、要求されたかどうかに関わらず、いつでもダーツボードを変更する必要があると判断できます。これに加え、プレイヤーまたはチームキャプテンは、試合中にダーツボードを変更することを要求する権利を有するものとします。このような要求は、レフリー、オフィシャル関係者または DRA 理事会により判断されます。対戦相手のプレイヤーまたはチームのキャプテンが変更されている場合、決定は最終的なものと決定力のあるトーナメントディレクターに委任されます
- ダーツボードの変更は、レグの開始または終了後、またはプレー中の次の休憩の前にのみ行われるものとします。ダーツボードの変更は、オフィシャル関係者が行うものとする。
- 他のダーツボードの使用は、DRA による事前の承認を得た場合のみ使用可能である。
- 照明
- トーナメントにおけるすべてのダーツボードは、各ダーツボードで適切に配置された照明器具(11~13 ワットの LED または同等の最小限度)によって十分に点灯されなければならない。
- ステージ決勝で使用されるダーツボードは適切に配置された照明器具( 2 個で 11~13 ワットの LED または最小限度の同等クラス)によって十分に点灯しなければならない。
- すべての照明器具は、可能な限り遠ざけて、オッキの前に立っているプレイヤーの目に直接光が入らないよう可能な限り光をそらす配慮しなければならない。
- ステージ決勝においては、「ステージ全体の照明」と「スポットライト」の使用により、照明のレベルを一般的に明るくすることができる。ただしレフリーの意見を取り入れ、対戦中にダーツボードに影が発生しない用に調整すること。
- オッキと競技エリア
- オッキは高さ 38mm、長さ 610mm で、ダーツボードから垂直に垂らした場所から、設置されたオッキ後方までの 2.37m の位置に設置されなければならない。
- 床が隆起しているプレイエリア(体育館施設等)にオッキが設置される状況において、プレイエリアが隆起している場合、ダーツボードに対して中央に配置されるようオッキを構築しなければならない。オッキの最小幅は 1525mm 未満であってはならず、オッキの後部への起立面積の最小深さは 1220mm 未満でなければならない。
- 試合中、プレイヤーは設置されたオッキ自体を踏んではならず、オッキ後方のエッジの後ろより後方につま先を合わせなければ、プレイヤーはダーツを投げてはならない。これに違反した場合は投げたダーツはカウントせず、得点は無効となります。
- 設置したオッキの両端から投げることを望むプレイヤーは、オッキから延びる架空の線の後ろに足を位置しなければならない。その位置はレフリーによって調整、指示される。
- オッキと競技エリアの寸法確認は、可能であれば各ダーツイベントの前にトーナメントディレクターと選手会の代表者、またはその代理の者により行われます。オッキと競技エリアの寸法調整は、任命されたオフィシャル関係者によってのみ行われるものとします。
- 立ち入り禁止区域が設置されている場所:
- 明確にマークされオッキの両側に少なくとも 300 ミリメートルとオッキの後ろに少なくとも 900 ミリメートルを測定します。
- スローが終わったプレイヤーは、ダーツを回収した後、可能な限り速やかに右回りで立ち入り禁止区域を出なければなりません。
- スローしていないプレイヤーは、スローしている対戦プレイヤーが最後のスローを放つまで、立ち入り禁止区域の奥または脇に立ち入ってはならない。
- 投げていないプレイヤーは、ダーツを回収した後、相手プレイヤーが立ち入り禁止区域を出るまでスローを開始してはいけません。
- 第 2 レフリーが任命された場合、彼らの権限はステージ審判の権限と同じくらい広範囲になります。特に第 2 レフリーは、得点の修正、立ち入り禁止区域、およびステージ審判員の視界から外れた試合の休憩時間を含む一般的な行動を監督します。ステージ審判決定に優位性を有し、第 2 レフリーの役割は、ステージ審判を支援し、助言することです。
- ダーツイベントの競技ルール
- 特に記載がない場合、ダーツイベントはノックアウト方式で行われます。
- 特定のダーツイベントではラウンドロビン方式が適用される場合があります。(各プレイヤー、またはチーム戦におけるすべての対戦で)
- 一般的な競技ルールに関連するすべての事項に関する決定は、最終的かつ絶対的な決定力を持つ主催者によって行われるものとします。
- すべてのプレイヤーは、これらの一般的なルールの範囲内で必要に応じて、主催者とプレイヤーとの間での正式な書面または電子文書にて定められたトーナメント規則の補足ルール内でプレーするものとします。
- プレーの制裁
- ダーツイベントでのマッチプレー中、次の状況では、レフリーまたはトーナメントディレクターによって制裁措置が発せられる場合があります。
- 持続的な駆け引き
- 攻撃的な行動
- 身体への接触
- レフリーに対戦相手に警告を発するように促す。
- 上記1で規定されている状況が発生した場合、レフリーまたはトーナメントディレクターは以下のことを行います。
- 最初の場合、該当プレイヤーへ正式な警告を発する。
- 行為が続くか、上記1に規定された他の行為が発生した場合には 2 度目の警告が出され、該当プレイヤーは更に行動を続けるのであれば、そのレグを制止すると通告されます。
- まだ行為が続く場合はプレイヤーの進行中のレッグ、または決着したばかりの直前のレッグを制止され、該当プレイヤーは試合を失格になると警告されます。
- それでも行為が続く場合、プレイヤーは試合を失格になります。
- プレイヤーが試合中に対戦相手または他の誰かと激しい身体的な接触をした場合、試合開始時にステージまたは競技エリアに入ったときから出るまでのいずれかの時点で試合終了後にレフリーまたはトーナメントディレクターは直ちにそのプレイヤーを失格とし、プレイヤーが会場から退場させる事ができます。
- ダーツイベントでのマッチプレー中、次の状況では、レフリーまたはトーナメントディレクターによって制裁措置が発せられる場合があります。
- エントリー
- ダーツイベントへの参加は、プロモーターの単独の裁量により行われます。
- エントリーフォームに名前が明記されたプレイヤーのみが、関連するダーツイベントのシングルス、チーム戦でプレーする資格を有するものとします。
- プレイヤーはそれぞれのダーツイベントで複数のチームでプレーすることは出来ません。
- ダーツイベントのプレイヤーまたはチームによるエントリーフォームおよび主催者によるエントリーの受諾は、そのダーツイベントに関連するプレイヤーまたはチームがこれらの一般的な競技ルールを解釈したとみなされます
- 参加費の払い戻しの申請、または参加したダーツイベントから脱退を希望するプレイヤーは、締切日の前に主催者に書面等で行う必要があります。これらは医師の証明書のサポートによってのみ考慮される、(自身または家族の重大な問題の場合には、証拠を支持します)
- 決められたダーツイベントに参加したが、旅行をしない、またはその他の場合でイベントから脱退を希望するプレイヤーは、主催者に通知する必要があります。
- PDC のプロツアーまたはプレミアイベントへの参加表明後、これらの締切日以降に辞退したプレイヤーについては PDC のオーダーオブメリット(功績)規則に指定されているように、 DRA からの決められた罰金を支払う義務が発生します。これらの行為を繰り返すと罰金が増加し、最悪では資格の停止処分になる可能性があります。
- 登録
- すべてのプレイヤーは、主催者によって事前に指定された日に各ダーツイベントに登録するものとします。
- 通知された時間までに登録しなかったプレイヤーは例外的な状況でない限りはトーナメントディレクターの決定によって、そのダーツイベントから除外することができる。その場合には参加費は返金されないものとします。
- 決められた試合時間、またはレフリーがゲームオンを告げる時点にも関わらず試合ボードに来ていないプレイヤーまたはチームは、例外的な状況でない限りはトーナメントディレクターの決定によって、そのレッグ、セット、または対戦の放棄とみなします。その場合、参加費は返金されません。
- 主催者は、必要があれば試合開始時間とダーツイベントの試合のフォーマットを変更する事が出来ます。
- ドロー
- 主催者はダーツイベントのドロー(抽選)を行うものとし、ドローが行われると、欠場者によってバイが作成された場合でも変更は行われません。
- ダーツイベントに出場するにあたり個人の代理のプレイヤーの参加はイベントの競技ルールで許可されている場合を除き認められていません。
- ダーツイベントの競技ルールが、使用されるチームの補欠者または許容すべき状況において、プロモーターの絶対的な裁量で許可されていない限り、チームダーツイベントの最初のラウンドの後では許可されません。
- 先攻後攻の順序
- 先攻後攻の順序は、競技ルールで特別な定めがない限りはトーナメントディレクターによって定められた方法で、ブルへのスロー(以下、ミドルと略)によって決定されるものとすることが推奨されます。※ミドルはソフトダーツではコークと呼ばれています。
- ミドルの勝者はその試合での最初のレッグまたはセットとすべての奇数レッグに先攻を選ぶことができ、先攻を選択した後のすべての奇数レッグまたはセットにて先攻でスローことを選択するものとします。
- 先攻後攻が正しくプレーされていない場合は、それぞれのレグを停止してから、正しい先攻後攻の順序を使用して再開しなければなりません。
- すでに誤った試合の順序でレグが終了した場合は決定された結果は結果として成立としますが、次のレグからは正しい先攻後攻の順序で開始して下さい。
- インナーブルまたはアウターブルに刺さっているダーツは刺さっているダーツを投げたプレイヤーによって対戦相手がダーツを投げる前に、抜かなければなりません。
- ボードからダーツがリバウンドまたはスロー中にボードから落ちた場合、プレイヤーは、ボードに残るまで、さらにダーツを投げるものとします。
- ミドルで投げて刺さったダーツが同場所である場合は、両方のプレイヤーが自分のダーツを回収し、一方のダーツがインナーブルに近づくまで、先攻と後攻を入れ替えて再び投げるものとします。
- 試合前の練習スロー
- 各プレイヤーは、試合開始前に割り当てられた試合ボードで投げられる練習スローは指定された数を投げる権利があります。他の練習スローは、レフリーまたはオフィシャル関係者の事前の了解や指示なしに、試合中に投げられません。練習スローの回数が指定されていない場合は3スロー(9本)です。
- ラウンドロビンイベントでのプレイヤーの練習スローは、2回目以降の試合ボードでは、1スロー(3本)以内でなければなりません。
- 練習用ボードは、そのダーツイベントでプレイヤーのみの使用のために主催者が用意される場合があります。
- ダーツイベントでのトーナメントプレー
- トーナメントでの試合ですべてのプレイヤーは、主催者および任命されたオフィシャルのトーナメントディレクターの指示の下で試合するものとする。
- トーナメントディレクターの了解がない限りレフリー、マーカー、プレイヤー、スコアラー又はプレイヤー以外の人は競技エリア内に立ち入ることができません。競技エリアは、各イベントのトーナメントディレクターにより決定されます。
- 「ステージ決勝」では、プレイヤーはステージオフィシャルのディレクターの指示の下で対戦を行い、スローの間は待機場所に立つものとします。
- 試合中はすべてのプレイヤーは対戦相手のスロー中は沈黙しなければならない。対戦相手のスローは、他のプレイヤーがボードからダーツを抜いた時点から開始されたと見なされます。
- その時の試合に関連してレフリーに効率的に質問や抗議の発声は、条項4の違反を構成するものではありません。
- オッキの前に立つ(スローしようとしている)プレイヤーは得点または残り点数についてレフリーに聞くことができます。しかし、どのようにアレンジしてフィニッシュするかについては教えることができません。
- プレイヤーが順番で投げるチームイベントでは、投げの順序を決定し、その試合またはレグやセットでの最初のスローの前に対戦ボードに掲示する必要があります。
- 抗議はボードのレフリーまた、違反を申し立てられた時点で大会管理責任者に提出しなければならず、レッグ、セット、または試合の続行が許可される前にその場で行われる判断を下すことが許可されます。尚、試合終了後の抗議は一切、受け付けられません。
- プレイヤーの器具(ポイント、シャフト、フライト)が破損した場合、またはスロー中に紛失した場合、プレイヤーは、それらの修理または交換をレフリー伝え、一定の時間の間に修理または交換することができます。
- 試合中に例外的な状況が発生した場合はレフリーの許可を得たプレイヤーは一定の時間だけプレイエリアを離れることができます。レフリーはこの点に関して「例外的な状況」についての裁量権を持っています。
- タイブレーク
- タイブレークは、主催者の裁量でダーツイベントに採用され、事前にトーナメントルールに定められている場合があります。
- 最後のレッグではタイブレーク時にどのプレイヤーが最初にスローするかをブルが決定するためのスロー(ミドル)はありません。試合のオープニングレグで最初に投げたプレイヤーは、最後のレグのタイブレーク状況で最初に投げます。試合の最終セットの最後のレグを獲得したプレイヤーが、その試合での勝者です。
- 服装規程
- プレイヤーはジーンズを着用することは許可されていません。ジーンズスタイルで作られているデニムやコーデュロイ素材のズボンやスカートを着用してはなりません。プレイヤーが試合前にトーナメントディレクターから許可を得ない限り、非公式の靴は許可されません。この制限は、様々な形態のアクティブなスポーツウェア、レジャー、またはトレーニングウェアにも適用されます。服装の最終決定はトーナメントディレクターに委ねられます。
- 頭部への被り物は宗教上の理由や医師からの医療上の書面による医学的根拠を提供以外にも、プレイヤーからの書面による申請した後であっても主催者の事前の許可なしでは頭部への装着はできません。
- プレイヤーは主催者の裁量による場合を除き、承認された服装以外でプレイヤーが紹介される時、ステージでの対戦、メディアのインタビュー、プレゼンテーションを行うことはできません。
- プレイヤーは、試合前のミドルでのスロー中またはマッチプレー中にイヤホンまたはヘッドホンを着用することは許可されていません。
- すべてのダーツイベントに参加しているプレイヤーの服装は、主催者の承認が必要となります。承認を受けてない服装では、そのプレイヤーが紹介される時、ステージ上での対戦、インタビュー、プレゼンテーションに参加する前に承認できる服装に変更しなければなりません。
- プレイヤーの服装に関して主催者の要件を満たしていないプレイヤーは、それぞれの試合で失格になり、DRA 理事会に懲戒処分を報告されるものとします。
- 飲酒
- ダーツイベントに参加している間はいかなるプレイヤーやオフィシャル関係者もアルコール飲料を決められたエリア以外で摂取したり、エリア外に持ち出してはならない。
- 上記 1 に違反したプレイヤーは、それぞれの試合で失格処分になるものとし、懲戒処分の対象で DRA に報告するものとします。
- DRA 理事会または主催者は飲酒がダーツのスポーツとしての活動に悪影響と考えられる場合、管轄下のイベントにおいてアルコール飲料の消費を禁止する権利を見合わせることが出来ます。
- アンチドーピング
- DRA はダーツのスポーツとしての精神に基づきアンチドーピング体制を採用しています。DRA のアンチドーピング規則は、英国のスポーツの脱禁止薬物スポーツ機構(またはその後継団体)によって公開された英国のアンチドーピング規則であり、随時改訂しています。(http://www.ukad.org.uk/参照)この規則は DRA のルールとして実行されるものとします。
- アンチドーピングに関するルールと規制を守りプレーする精神は個々のプレイヤーの責任ですが、DRA はプレイヤー同士が公平にプレーできることを期待し採用しております。DRA にはドーピング規制に関する特定の人物が属しています。
- 改訂と追加
- DRA 理事会は必要があればいつでも、一般的な競技ルールの一部または全部を追加また改訂することができます。
- 一般的な競技ルールと著作権
- これらの一般的な競技ルールの全内容は、DRA が著作権を持っており、著作権所有者へ書面での事前通達なしに、一部または全ての転載、複写、複製、または再発行を行うことはできません。
- ダーツイベントがDRAの管轄外で競技されている場合、そのダーツイベントの主催者は、エントリーフォームや要項に「DRA の一般的な競技ルールが適用される」という文言を加えることができます。但し、同意が必要で、DRA 理事会、イギリス国ウォリックシャー州 ワーウィック 34ハイストリート ムーアティビッツ弁護士方へ書面での申請でのみ取得できます。
6 条 DRA の懲戒権限
- DRA 定款(本書の付録 2 として転載されたもののコピー)の規則 13 に従って、DRA 理事会は、DRA ルール違反をしたメンバー又はプレイヤーに対して以下の権限を有する。
- DRA ルールに違反したメンバーまたはプレイヤーに罰金を請求すること。
- DRA ルールに違反したメンバーまたはプレイヤーについて他のメンバー、プレイヤー、または規制の下で関連する人物からのクレームを聞くこと。
- 罪状やクレームを聞いた上でメンバーまたはプレイヤーが DRA ルールに違反したかどうかを判断すること。
- 請求または聴聞会の前に、本ルールの第8条のように DRA によって認可されたイベントからプレイヤーを資格停止処分します。
- DRA ルール違反に関し除名処分( DRA メンバーまたは DRA イベントのエリアからの退去)、懲戒処分、罰金、資格停止など DRA 理事会が適切と判断したメンバーおよびプレイヤーに対する懲罰をあたえること。
- 請求またはクレームまたは懲戒処分の任意の決定に際し、上訴することができます。
- トラブル等の解決のために請求、クレーム、異議申し立てを検討した上でルールに則り正当に判断すること。
- そして上記の流れで DRA ルールの下で DRA 理事会の執行手順に関し規則をつくること。これは懲罰委員会によりメンバーとプレイヤーを除名や資格停止など処分の変更をできることもルールで含みます。
7 条 不正行為
- 以下の 15 条で説明される制裁は、下記の 2 項に該当される違反を犯したプレイヤー、関係する人物、また過去に DRA 認可イベントでプレーすることに同意した当時のプレイヤーに課されます。
- これらの懲戒規則の目的のために、以下は「不正行為」に該当します。
- DRA の定款違反
- DRA ルール違反以外での以下の違反
- アンチドーピング精神
- 2019 年 1 月 6 日以降に発生したベータ遮断薬のプレイヤー[競技中または競技外]による不正使用 ※下記に補足
- プロスポーツ選手としてのステータスに関するプレイヤーの契約義務違反。
- その他の行動、またはデフォルトにより懲戒委員会またはその委員長の正当な意見において、不名誉だと判断されるプレイヤーまたは該当される試合。
- 失敗
- これらのルールに則り、懲戒委員会またはその委員長は上訴委員会に真の情報または証拠を提供すること。または
- 本契約に基づいて行われた決定を尊重、認識、および(または)遵守すること。
- 後にプレイヤーとなる個人の一部に対する行為または不作為は、その個人がその時点でプレイヤーであった場合は不正行為に該当します。
- 2 項②の 2.の補足
UKAD(英国アンチドーピング機構)規則は、WADA 禁止リストを採用しています。 DRA によるこれらの規則の適用日時点のこれまでのところ、DRA ダーツイベントにおけるダーツのスポーツに関連する限り、UKAD規則/ WADA リストは現在、ベータ遮断薬の使用を禁止していません。結果管理およびドーピング防止事項に関連する結果として生じる正式な手続きは、現在、ベータ遮断薬の不正使用から生じる手続きに関連するものを除いて、UKAD に委譲されています。テストの結果、ベータ遮断薬の不正使用の事例が見つかった場合、これらは、UKAD または他の管轄組織の利用の有無にかかわらず、正式な懲戒事項として DRA によって処理されます。[2019 年 1 月 6 日から有効]
8 条 調査または聴聞会の前の停止
- 懲戒委員会は基本的に当該プレイヤーに対して資格停止処分を下す前に、プレイヤーに対してなされたクレームについて検討するが、クレームが深刻または重大である場合は、懲戒委員会の委員長、または異議申立関係の担当責任者が不在だった場合でクレームの内容が深刻であると判断した場合のみ、任意の聴聞会の開催前であっても DRA の認可を受けるイベントからプレイヤーを資格停止処分にすることができます。
- 上記の状況では、プレイヤーは、資格停止処分の決定を下した人により、処分の決定とそれの理由を書面で通知されます。
- このようにして一時資格停止処分が課されたプレイヤーは、通知を受けてから 14 日以内に DRA に書面により、上訴することができます。上訴は、上訴委員会の委員長によって書類審査し、その後の決定は最終的なものであり、決定力がある。上訴委員会の委員長は、上訴が不受理になった場合には、プレイヤーに上訴に関する費用を支払うよう命令することができる。
9 条 懲戒委員会
- 懲戒委員会は、DRA 理事会によって任命されなければならない。懲戒委員会は委員長と他 2 名で構成され、委員長と委員は理事会のメンバーでなくても構わない。
- DRA 理事会は懲戒委員長が活動をできない場合には、別の者を代役として立てることができる。
- 懲戒委員会は、これらの聴聞会での定足数は 2 名でなければなりません。
- 本書の 12 条と 14 項に基づき上訴するための上訴委員会がある。上訴委員会の委員長は、DRA 理事会によって任命され、必要に応じて上訴委員会のメンバーの任命責任を持ち、懲戒委員会または懲戒委員長による調査結果に対する上訴に全面的に対処するものとする。
10 条 懲戒の初期手順
- DRA が書面でクレームを受け取った場合、または DRA ルールに拘束されているメンバー、プレイヤーまたはその他関連人物が DRA ルールに違反している可能性があると判断した場合、懲戒委員会の委員長はその問題を検討します。
- 問題に進まないようにする。
- クレームまたは問題が生じた内容に関して関係者(関係者達)の見解を求めて、手紙を書くこと。
- メンバーまたはプレイヤーに違反を請求し、懲戒委員会による聴聞会を要請。
- 本書第11条4項に基づくクレームに対応。
- 懲戒委員会による聴聞会にて検討する。または
- 裁判外紛争解決による問題解決を検討する(下記の20条を参照)
- プレイヤーまたはメンバーが違反したと告発された場合、登録メールアドレス宛てに電子メールで通知が送信されます。または登録メールアドレスにアクセスできない場合は、通知が登録された住所に書面にて郵送されます。登録された住所はプレイヤーまたは PDC、DRA、PDPA または他の関連団体及び他の関係各位に登録した住所です。連絡先の詳細が最新であり、 DRA、PDC、PDPA または他の関連団体や組織に正確に記録されていなければなりません。
- プレイヤーまたはその他関連人物は、クレームについて書面により通知され、聴聞会またはその他の解決策が出る 14 日以内に対応するものとします。
- 上記の様な通知を受ける、すべてのプレイヤーまたは他の関連人物は、回答をできない状況が実証される場合を除き、正確で誠実な回答を 14 日以内に行う義務を負っています。回答をしない場合は不正行為とみなされます。
- 懲戒委員会の委員長は、告発の対応についての結論を出す前に、正確な調査を行い、適切だと考えられる意見を集め、適合すると考えた場合には、さらに法的アドバイスを含め外部の有識者の意見を求める。
- 懲戒委員会の委員長または関連組織の同等の人物が当該事項に関し、これ以上の訴求がないと意見が達した場合はプレイヤーにその旨が通知されます。
11 条 懲戒手続
- 懲戒手続きに関連組織が関与する場合、関連組織は、これらの規則に基づく懲戒処分のため、またはその組織に代わって上訴プロセスを実施するために、ケースを DRA に照会することができます。
- 関連組織が DRA 懲戒手続きを使用しない場合。DRA は関連組織に次の義務を課します。
- 関連組織が DRA 規則を遵守すること。
- 規則には、10~14 条で概説されている DRA 懲戒手続きに厳密に従う手順が含まれること。
- 懲戒委員会の DRA 委員長に相当する人物を指名し、指名された人物の名前を DRA に通知し、その指名された人物に対する将来の変更を通知すること。
- 懲戒問題に対処するための委員会があり、そのプロセスと結果を完全に報告し、その委員会のメンバーの名前を DRA に通知し、その委員会のメンバーシップの将来の変更を通知します。
- DRA 上訴プロセスと同様の上訴手続きがあること。
- 所属組織がプレイヤーを DRA に紹介する場合、以下を行うものとします。懲戒委員会は、上記のルールに基づき懲戒を執行するに当たり、手続きを規制し独自の幅広い意思で行う。
- 所属組織が、DRA 懲戒委員会に申し立てられた状況および規則違反の報告とともに、それを信頼し、転送しようとする証拠を入手します。
- 上訴する場合、所属組織は懲戒委員会が検討した証拠と、委員会が提出した提出物および調査結果を上訴委員会に転送します。
- 不正行為がマイナーケース(軽微)のものである場合、またはプレイヤー、その他関係者が不正行為を認めた場合、懲戒委員会委員長または関連組織の同等の人物は、その権限で書類審査することができます。委員長や関連組織の同等の人物は審査結果を考慮し、該当するプレイヤーにダーツイベントへの出場停止処分や 500 英ポンド以上の罰金と費用を課したりしないことを除き、懲戒委員会のすべての権利を執行するものとします。
- 不正行為に定められた罰金がある場合は、直ちに請求される。
- 懲戒委員会委員長または関連組織の同等の人物は、聴聞会を開くべきであると決定した場合、委員長や関連組織の同等の人物は、聴聞会があることをプレイヤーまたはその他関係者に通知し、費用を明記するものとします。
- 聴聞会は少なくとも 14 日前に、プレイヤーに以下のことを書面で通知されます。
- 聴聞会の日時と場所を示します。
- 聴聞会の要件と訴求内容及びクレームの詳細とその背景
- メンバーまたはプレイヤーが以下の 1 つ以上を実行できます。
- 聴聞会に出席し、発言する。
- 当該事項に関連する陳述を聴聞会の前、またはその前に行われる懲戒委員会に書面で提出する。
- 聴聞会では代理人を立てることができる。
- プレイヤーまたはその他の関係者が出席できない場合、または懲戒委員会の権限で代理人が参加できない場合は音声またはビデオ会議で聴聞会を開くことができます。プレイヤーまたはその他の関係者、またはそれらを代表する人は、聴聞会の全部もしくは部分的に参加することができます。
- 懲戒委員会は、上記のルールに基づき懲戒を執行するに当たり、独自の手続きを規制する幅広い裁量権で行うものとする。懲戒委員会は権力の強制力を損なうことなく、以下の対応を行うことができる。
- 証拠及び手続の事項が決定されることができる実質的な聴聞会の前に、事件管理の聴聞会に出席するよう当事者に命じる。
- これらの懲戒規則の期間の延長または変更することができます。
- 聴聞会予定日の前であろうと聴聞会中であろうと、さらなる証拠の提出またはその他の理由のための時間を確保するために、延期することができる。
- 当事者に案件管理もしくは懲戒の仮決定または聴聞会延期のためにかかる費用の支払いを命じる。
- 当事者の仲間または証人に直接質問をすることができます。
- 容認できない、関連性がない、または指示に従わなかったという理由で証拠を除外することができる。
- 手続の実施に関して適切な指示ができる。(聴聞会の直前や開始時、聴聞会の最中のいずれでも可能)
- DRA の懲戒管轄権の対象となる当事者またはその他の人物が、この事件に関連する文書またはその他資料を他の当事者または懲戒委員会に開示することを要求します。
12 条 懲戒聴聞会
- 申し立てに関する立証責任は DRA にあり、立証基準は確率のバランスにあるものとします(つまり、不正行為が発生したことよりも可能性が高いかどうか)
- 懲戒委員会の前に証拠を提出するすべての人は、正確かつ真実の証拠を提出する義務があります。
- 懲戒委員会は、厳格な証拠規則に従う義務を負わない。これらの証拠に適合性、重要性、一致性の観点で、どのような状況からでも受け入れるに相応しい場合にのみ受け入れられる。
- 委員会は、告発または苦情に対処するための懲戒聴聞会において以下のことができる。
- メンバー、プレイヤー、またはその他の関係者や代理人によって口頭での表現を行う機会を与える。
- メンバー、プレイヤー、またはその他の関係者や代理人によって委員会に提出された書面による表明を検討する。
- メンバー、プレイヤー、またはその他の関係者によって DRAルールが破られたかどうかを判断する。
- メンバー、プレイヤー、またはその他の関係者に課される懲罰または処分の決定を下す。
- 最終決定に至ったときは、聴聞の時又はその後できるだけ速やかに、その決定を当該者に書面で通知しなければならない。
- 本書 14 条に規定する上訴の権利を条件とする懲戒委員会の決定は、DRA の決定とみなされ、最終的かつ決定力を有るものとする。そして費用等についての金銭的な罰則または処分命令を債務として執行可能であるものとする。
13 条 マイナーケース(軽微)な不正行為があった場合の告発
- 懲戒委員会の委員長が不正の問題を処理した場合(本書 11 条 4 項)関係者は処分の結果を通知されてから 14 日以内に DRA に書面で上訴することができます。上訴は、上訴委員会の委員長によって検討される
- 上訴は審査を経て、上訴したプレイヤーの書面での表明も考慮して行われます。上訴委員会委員長が例外的な事情があると判断した場合を除き聴聞会を行わず、提出された書面に基づいて上訴を行う。上訴委員会委員長の決定は、最終的かつ決定力のあるものとする。
- 本条に従い、上訴に関して上訴委員会の委員長は、懲戒委員会の委員長によって課されたものよりも大きな制裁処分を課すことができる。
- 上訴委員会は、上訴に失敗した当事者に上訴委員会にかかった費用の支払いを命ずることができる。
14 条 懲戒委員会の調査結果に対する上訴
- 懲戒委員会が不正行為を犯した、または本規則の違反を犯したと認められるプレイヤーは、本条に従い上訴する権利を有します。
- 14 条 1 項への上訴は、上訴委員会に委任されるものとする。各ケースについての上訴委員会は、上訴委員会のメンバーは委員長のみか、上訴委員会のメンバーとして選出された他の 1~ 2 名で構成されます。
- プレイヤーまたは関係者は、関連する記述された決定を受けた人物に送られた日から 14 日以内に上訴の通知を提出するものとします。上訴は、すべての関連する文書のコピーと共に、14 日以内に受理されるように、DRA に書面で送付されるものとする。上訴の通知は、上訴で異議を申し立てられている決定の具体的な側面を記載し、処分判決または課金制裁(またはその両方)に対するものであるか、または上訴が行われる理由に反するものであるかを明確に示す。上訴の通知は、上訴の費用のための保証金として、800 英ポンド(DRA による上訴の審査の対象)を支払う必要があります。
- DRA は、上訴の費用が 800 英ポンドを超えると予想される場合に、追加の保証金を要求します。
- 正当な理由なく遅れて上訴の通知が提出された、または提出できなかった場合は本 14 条 3 項 を遵守するために更なる検討ができないと判断し拒否されます。当事者が上訴の経過で上訴委員会の要求に従わなかった場合、上訴委員会は、いずれかの当事者または自身の申立て(聴聞会の有無にかかわらず)の適用により、当事者に命令することができます。要求不履行では、訴訟にこれ以上参加しないか、妥当だと思われる費用などの条件で上訴が却下されます。
- 上訴通知の受領後できるだけ早く、上訴委員会の委員長は上訴委員会を招集し、その構成および聴聞会開催の場合はその日時および場所について当事者に通知するものとします。
- 上訴委員会は、独自の手続きを管理するために幅広い裁量権を有するものとします。
- 上訴委員会は、懲戒委員会に提出された書類および証拠をすべて検討し、紙面での上訴を審査し検討する。上訴委員会は、いずれかの当事者によって提出された新しい証拠を承認または拒否し、また新たな証拠が明らかになった場合にその証拠を得ることを目的とした訴訟を延期することを絶対的な裁量で行うものとします。
- 上訴委員会の委員長が例外的な事情があると判断した場合は、聴聞会を開くことができる。この聴聞会の場合、上訴委員会は、懲戒委員会が聴取した証人の出席を要求することができる。
- 課された制裁に対しての上訴である場合には、書面による関係者の表明を考慮して、上訴委員会が検討します。上訴委員会は、例外的な事情があると認める場合を除き、聴聞会を行わず書類上にて上訴を行う。
- 上訴されたすべての証拠を検討し、上訴した当事者が上訴の為に書類または聴聞会をするのに十分な機会を与えた後、上訴委員会は、その決定を検討する。
- 上訴委員会の決定は最終決定である。
- 上訴委員会は、以下の対応を行うことができる。
- 上訴の決定内容の確定
- 上訴を取り上げ、対象事項または課される制裁の解除。
- 上訴の一部取り下げ
- 懲戒委員会の調査結果(場合によっては)の独自で責任に関する決定(例えば、より少ないまたはより大きい違反を犯すプレイヤーの過失を見つけること)および/または自身の制裁の下に課される制裁の代用となります。
- 上訴する上で必要と考えるその他の措置を取ります。
- 本 14 条に従い、上訴委員会は懲戒委員会によって課されたものよりも大きな制裁を課すことができる。
- 上訴委員会は、関係する当事者に対し、聴聞会の費用の全部又は一部を支払うよう命ずることができる。
- 上訴委員会はその決定において、本条の 3 項と 4 項に加えさらに保証金の支払い処理に関する指示も含むものとする。
15 条 制裁
- プレイヤーまたはその他の関係者が不正行為またはその他のルール違反をしていることが判明した場合、懲戒委員会または上訴委員会は、その人に以下の制裁の 1 つ以上を課すことができます。
- 一定期間または特定のイベントへの一時的な停止処分
- 永久追放(復帰の可能性の有無は条件次第)
- 罰金
- ダーツイベントで獲得された全部または部分的に賞金から源泉で徴収。
- 行為に関して懲戒又は叱責。
- 一時停止された制裁(関係者が決定の予定日の日時までに、決定以前の追加の制裁の有無に関わらずに別の不正行為またはルール違反を犯したことが判明した場合にのみ呼び出される制裁である)
- 懲戒委員会又は上訴委員会としてのその他の制裁は、事件の全ての状況において適合すると見なされるものとします。
- PDC のプロツアーまたはプレミアイベントへの参加表明し、これらの締切日以降に脱退したプレイヤーについては DRA からの決められた罰金を支払う義務が発生します。罰金は違反ごとに増加し、1 年間で 4 回目の違反で停止される可能性があります。
- 特段の合意がない場合、プレイヤーまたはその他の関係者に課される罰金および諸経費は、通知後 14 日以内に支払わなければなりません。プレイヤーが本項に従わなかった場合、罰金は 50%増加し、関係するプレイヤーは自動的に出場停止処分を受けます。
- 懲戒委員会が出場停止期間を定めたときは、上訴の通知があった場合であっても、書面による停止処分決定の日から実行する。
- すでにプレイヤーが 8 条の下で課された出場停止の対象である場合、期間はプレイヤーの最初の出場停止の日から始まります。
- 適切な場合には、懲戒委員会または上訴委員会は、審理の過程で提出された証拠の完全な書類を準備し、関連する公的機関に送付することを勧告することができる。刑事犯罪をしたかどうかの立証はこれらの公的機関によって行われている。このような場合には、懲戒委員会または上訴委員会(場合によっては)は、その独自の裁量により、関係者に対する懲戒手続が刑事訴訟の結果および/またはその結果が出るまで保留されると判断する場合があります。
16 条 マイナーケース(軽微)な手続き上の不規則性の放棄
- 懲戒委員会と上訴委員会の権利を損なうことなく、これらのルールに基づいて行われた懲戒手続の過程において、手続の違反または所定の指示に従わなかった場合、このような違反が関係者の位置を著しく不利と復帰の妨げにならない限り、手続きを無効にしてはなりません。
17 条 費用
- 懲罰委員会または上訴委員会は相手もしくはその他団体に対し、手続上での召集、その他開催団体に関する費用を含め、諸費用の全部または一部を負うよう命じる。
- 11 条 4 項に基づいて取り扱われた事件の認定に対する上訴の場合、違反行為が軽微な性質のものである場合、またはプレイヤーまたは他の関係者が対応違反で違反行為を完全に認めた場合、手数料(この過程の管理において、DRA により正当に発生したまたは支出した費用の査定である)は、上訴が失敗した場合に関係者が支払う。
- DRA 理事会の決定によって下された如何なる種類の罰を持っている人は、その決定が後であることが判明した場合であっても、DRA 理事会、メンバーまたは各委員会、従業員、請負業者または代理人に対して請求する権利を持っていない。但し無効であることが判明したか、上訴により覆されます。
18 条 守秘義務
- 懲戒委員会または上訴委員会(該当する場合)の命令を保存しない場合は、これらの規則に従った懲戒手続はすべて非公開で行われるものとし、メディアは聴聞会が行われている部屋にアクセスする権限がないものとします。
- 懲戒委員会及び上訴委員会は、いかなる報道声明、記者会見を行ってはならない。または上訴委員会の決定に関連するすべてのメディア発表は、懲戒委員会の委員長によって行われるか、承認されるものとする。DRA には聴聞会の過程において課された制裁や調査結果を公表する義務はありません。
19 条 準拠法および管轄裁判所
- 本ルールおよびそれらに関連して生じる紛争(契約外の義務に関する紛争または請求を含む)は、抵触法の規則にかかわらず、英国の法律に準拠し、解釈されるものとします。
- これらの規則に規定されている内部紛争解決メカニズムに厳密に従い、イングランドおよびウェールズの裁判所は、これらの規則(契約外の紛争または請求を含む)に関連して発生するいかなる問題についても専属管轄権を有するものとします。
20 条 裁判外紛争解決
- 懲戒委員会の委員長または上訴委員会の委員長は、裁判外紛争解決の適切な方法として、影響を受ける会員またはプレイヤーの同意を得て、その支配下にある問題、または発生した問題を仲裁、あっせん、調停、専門家の決定またはその他に照会することができます。
- そのような照会の費用の査定が行われ、懲戒委員会の委員長は、そのような裁判外紛争解決開始前に、聴聞会の費用またはその一部の査定に等しい金額が DRA に寄預けられることを指示することができる。
- 問題が参照されている討論会で適用される手続きおよびその他のルールは、問題の解決に適用されます。
- 選択した裁判外紛争解決の方法に適用される規則の下では、問題を解決するために合理的な試みがなされた後に、メンバー、プレイヤーまたはその他の関係者を拘束するように、最終的には決定されない場合、アクションは DRA ルールに基づきその人に対して継続されます。
- 委員会は、DRA ルールに基づいて決定を行う際に、代替紛争解決の過程で行われた報告、勧告または決定を考慮に入れることができる。
付録 1
DRA ベッティングルール
13 条 はじめに
- これらの規則は遡及的効力を持たないものとします。
- これらのベッティングルールは、DRA の規則の一部を形成するため、ダーツイベントへの参加条件を構成します。したがって、以下の各人物(参加者)は、これらの賭け規則を遵守し、以下に基づいて有効に行われたすべての決定に従うことに同意します。
- したがって、以下の各人物(「参加者」)は、これらの賭け規則を遵守し、以下に基づいて行われるすべての決定に従うことに同意します。
- プレイヤーまたはオフィシャルを問わず、ダーツイベントに参加する人。
- DRA 登録代理人として行動する人、または登録代理人の取締役、役員、従業員、代理人、または代表者。
- DRA、PDPA、または PDC の取締役、役員、または従業員。と
- ダーツイベントのあらゆる側面に影響を与えることができる、DRA の支配下にあるその他の人物。
- 以下の 2 条 1 項2および3の規定に対する参加者による証明された違反は、関連する参加者が明確かつ例外的な緩和を示すことができる状況を除いて、その参加者のスポーツとしてのダーツへの関与を長期にわたって禁止することになります。
14条 違法な賭博行為
- プレイヤーが下記のいずれかを行うことは、ルールに違反するものとします。
- 賭け
- ダーツイベントの結果、スコア、進行状況、行動またはツアーの他の側面に関連して他の人との賭けをする、配置、受諾、その他の方法で行うこと。
- ダーツイベントの結果、スコア、進行状況、行動またはツアーの他の側面に関連して参加者の直接的または間接的な利益のために他の人が賭けに参加することを勧誘、誘導、誘惑、指示、説得、奨励、促進、許可をすること。
- ダーツイベントでの特定の問題の発生を確実にするため。ここで、問題とは、(プレイヤーの知る限り)賭けの対象であり、当該プレイヤーまたは関係する人が受け取りを期待することや、または受け取っていること。
- ダーツイベント(「賭博組織」)に関連して、いかなる形態の賭博活動を促進、仲介、手配または実施するか、またはその他の事業の運営に影響を与える、または賭博組織の運営に関与する(取締役または裏方を含む)、および/または賭博組織の証券または株式に関連する投票権を保持、取引、または管理する能力に関与している場合、投資目的のみで賭け組織の発行済み株式資本の5%未満は無視されるものとします。
- 汚職
- ダーツイベントの結果、スコア、進行状況、行動、またはその他のいかなる局面を修正または工夫するためのいかなる努力の当事者となること。
- ダーツイベントの結果、スコア、進行状況、行動、またはその他のいかなる局面に不適切な影響を与えるために、賄賂またはその他の報酬を求めたり、受け入れたり、提供したり、受け入れることに同意したりすること。
- 報酬のために、彼の能力を最大限に発揮し、ツアーおよび/または彼らが競い合うトーナメントまたは試合において公正でスポーツ的な方法で履行することを失敗させること。
- プレイヤーがこの項の前述の条項のいずれかに違反することを勧誘、誘導、誘惑、説得、奨励、助長すること。
- 内部情報の誤用
- 賭けの目的で使用するため、またはそのような目的で他の人に提供するために、プレイヤーがスポーツ内での立場によって所有し、関連する情報はパブリックドメインにないか、すぐにアクセスできません。
- ダーツイベントの前または最中に、ダーツイベントの競技者、条件、戦術上の考慮事項、またはダーツイベントの他の側面に関する情報を提供します。ただし、そのような情報がすでに存在するか、今後発生する場合を除きます。パブリックドメインは遅滞なく、または一般の人々がすぐにアクセスできます。
- プレイヤーが本段落の前述の規定のいずれかに違反することを勧誘、誘導、誘惑、説得、奨励、または促進すること。
- 一般
- ダーツイベントの誠実さおよび/または誠実かつ秩序ある行動が腐敗または詐欺的であるか、プレイヤーに実際のまたは明らかな利益相反を生じさせる、または国民の信頼を損なうリスクのあるその他の行為(すなわち、本付録 2 条の 1 項から 3 項に指定されたものを超える)に従事すること。
- プレイヤーまたはスポーツとしてのダーツの評判を落とす可能性のある報酬を提供または受け取ること。
- 試みまたは加担
- 行動する、または他の人に行動することに同意する、または意図的にプレイヤーがこれらのルールに違反して行動することを試みるか、または行動することに同意しているという印象を他の人に意図的に与えること。
- プレイヤーや関係者が犯した、2条1項1から4に記載されている種類の作為または不作為を承認、引き起こし、支援し、奨励し、支援し、幇助し、隠蔽すること、またはその他の方法で共謀すること。
- 賭け
- 参加者関連する条項の違反がコミットされたかのように、実際にそのような試みまたは合意(または意図的な外観)がかかる違反を生じたかどうか、これらの規則の目的のために、あらゆる試みまたは合意(または意図的な外観)を処理するものとします。
- 以下は、上記 2 条 1 項に基づく違反の決定には関係ありません(ただし、違反が発生したと判断された場合には、制裁の問題に関連する場合があります)
- 問題における賭けの性質または結果
- 問題のベットが行われたダーツイベントまたは試合の結果
- 問題となっているダーツイベントにおいて、プレイヤーの努力またはパフォーマンス(もしあれば)が、当該行為または不作為によって影響を受けたかどうか(または影響を受けたと予想されるかどうか)
- 問題となっているダーツイベントの結果のいずれかが、問題の作為または不作為の影響を受けたかどうか(または影響を受けたと予想されるかどうか)
15条 但し書き
- これは、プレイヤーが賭け団体との任意のスポンサーシップや承認契約を締結するために、上記の 2 条 1 項の条項の違反ではないものとします。
- ジャーナリストへの意見として情報を提供するために、または主流メディアでの即時の公開または放送のためのコメンテーターとして情報を提供することは、2 条 1 項3の規定に違反してはならない。
付録 2
DRA 定款第 13 条の抜粋
規律と行為に関する規則
13条 DRA定款の規則3条10項および12項の規定にかかわらず、DRA理事会は通常の決議により、随時、いつでも権限を有するものとします。
- プレイヤー、メンバー、または協会を傷つけて信用を毀損し、スポーツとしてのダーツを不評にする可能性のあるルールに拘束されている他者の行為に関して、ルールを作成し、実施すること。
- プレイヤー、メンバー、およびその他の関係者の参加およびダーツイベントの実施に関する規則やルールを作成し、実施すること。
- スポーツとしてのダーツのゲームルールを作成し、施行すること。
- 本 13 項に従って作成されたすべてのルールおよびルール違反に関する規則によって制限を受けたメンバー、プレイヤーおよび他の関係者に対して、それらに関連した手続き、ルールおよび規則を提供すること。
この DRA ルールブック日本語訳版は DRA ルールブック 2019 年改訂版の内容をもとにしています。改訂された場合や文面修正が必要な場合は随時修正を行います。
全ての日本人のスティールダーツプレイヤーに役立てていただければ幸いです…
DRAルールブック日本語訳プロジェクトメンバー
翻訳:宮木 慶彦、瀧川 諒
監修:古畑 潤
協力:割石 將弘、村瀬 秀昌
発行:灰田裕一郎
翻訳に関する問い合わせ先:mail@dolliscafe.com
最終更新日:2021年9月16日